各手術について
当館では、以下の手術を行っています。
白内障手術
白内障とは、加齢により水晶体がにごり、次第に見えにくくなる病気です。白内障手術は、濁った水晶体を取り除き、その代わりに眼内レンズを入れる手術です。白内障手術は進歩し、手術中の合併症や手術後の炎症の程度も低くなり、現在では、国内で年間100万件程行われ、多くの方が手術の感激を味わっておられます。手術は小さな切開で眼内レンズを入れることができ、15分から20分程度で終了します。当院では 同日の両眼手術は行っておらず、両眼手術希望の方は火曜日に片方の眼の手術を行ったのち1日あけてもう片方の眼を木曜日に行っております。
日帰り手術、入院での手術を患者さんのご希望と体の状態、術後の送り迎えの環境などに応じて選択して頂いております。
眼内レンズを入れた後の一定期間、まぶしさを感じたり、違和感があることがありますが、時間が経つにつれて次第に軽減されていきます。
白内障手術以外の治療として、現在は白内障の進行を遅らせる目薬の点眼しかなく、水晶体の濁りを改善したり、濁りの進行を止める方法はありません。以前は「白内障の手術は見えなくなるまで待ってから」という考え方が多かったのですが、見えなくなるまで進んでしまった白内障は手術も難しく、手術時間も長くなってしまいます。今では眼内レンズも進歩し、安全な術式も確立されているので、患者さんの見えづらさ、眩しさの程度などに応じて、早い時期に手術を受けられる方もおられますので、ご自身の見え方が気になる方は一度ご相談頂ければと思います。
緑内障手術
眼圧を下げるための緑内障手術を行っています。点眼治療、レーザー治療でもコントロールの難しい場合に手術をします。
硝子体手術
網膜硝子体疾患を治療するために手術を実施しております。
翼状片手術
瞳孔と角膜の縁(角膜輪部)の半分くらいまで到達する場合には 当院では手術をお勧めしておりますが、見た目が気になる、ゴロゴロするなど症状がある場合は早期の手術でも構わないと思います。2〜3%の方は再発するといわれておりますので、あまり進行しないものは経過観察でよいと思います。
手術の方法としては 当院では やや時間がかかりますが再発率が低いと言われている 遊離弁移植術をメインに行っております。時間は30分程度かかりますが、術後の仕上がりもよりきれいになると考えてこの術式を選択しております。
結膜弛緩症手術
弛緩して余った結膜を縫合する方法、切除する方法 電気で焼灼する方法があり当院では縫合法と焼灼法を結膜弛緩の状態に応じて使い分けて行っております。
縫合法ですと 大体20分くらい 焼灼法ですと大体15分程度で終了いたします。手術は片眼ずつ行っております。
麦粒腫(ものもらい)・霰粒腫手術
まぶたの腫れや痛み、かゆみを伴う病気ですが、状況により手術適応になる場合があります。